「ミステリと言う勿れ」4巻の見どころを、名言かるたで謎解き!今回のEpisode 5「雨は俎上に降る」は整くんの巻き込まれた連続爆破犯事件です。カレー日和じゃない雨の日に出会ったのは連続爆弾犯!「なぜ?」に答えられないのに使命?3にこだわる三船三千夫がしていた牡羊座の指輪も次なる謎を生みます。
今回のざっくりあらすじ
新章突入です。雨の日はカレー日和じゃないみたいです。今回は雨の中で出会った記憶喪失の男との会話の断片から、爆弾男の謎を解き、爆発を未然に防ぐというお話。整くんの博学ぶり、蘊蓄たっぷりなので、ぜひ漫画を読んで楽しんでください。あなたは整くんの矢継ぎ早な『なぜ』にこたえられる?『なぜ』に答えられないのは、なぜ⁉
【ミステリーと言う勿れ】の愉しみどころは、謎解きが二重になっているところ。「見える事件」と「隠れてる事件」が真犯人探しの段階で明らかになってくる、そういう二重底の謎解きになっています。
漫画を読むお楽しみがなくなっちゃうので、犯人や謎解きは書きません。整くんの名言の数々をご紹介します!
【いろはかるた】を深読み
エピソードの中のいろはかるたで。整くんとの会話を楽しんで!
かれーびよりじゃない
『雨が蕭々と降っている』と三好達治の「大阿蘇」から始まった今回のエピソード。いつものようにベランダに出て「うーん 今日は カレー日和じゃない」 残念、久しぶりの整くんのカレー日和、そこから事件に巻き込まれる、という流れが見たかったのに。
仕方なく蕭々と降る雨の中、ポテトサラダとカキフライを食べに行こうと出かけたところ♪あめが降れば 小川ができ…。思わず「なつかしい…」と呟いてしまった整くんに、声が掛かります。「この歌 知ってる?」山賊?海賊?
おなじみずがじゅんかんしてるんですよね
どうやら雨の中で歌っている男は記憶喪失らしい? 降りやまない雨を見ながら「雨って、新しい水が降ってきてると思ってたけど…でも、蒸発した水が戻ってきてるだけで ずっと同じ水が循環してるんですよね」という整くんの言葉に「水素と酸素で水を作れば、それは新しい水なんじゃないか?」と男が応じます。「あぁ、でも酸素とで水を作り出すには火が必要で…うっかりすると大爆発」
どうしてけいたいとりゃくしたんでしょう
水素だの酸素だの、男は科学者?不思議な記憶喪失者と連想ゲームのように続く会話から、携帯電話の話に。「どうして携帯と略したんでしょう。“電話”が全く入っていない」「携帯のリチウム電池は、粗悪品だと発火することがある…原爆にリチウムが絡むと、水素爆弾ができる…」 ほら、また爆弾。そして時計を見る…。
あなたのなかに「なぜ」へのこたえがないようにおもえました
横にすると3に見えなくもない牡羊座のマーク、自分のその指輪を見て爆弾を仕掛けたことを思い出した三船に、「なぜですか」と問いかけますが、やはり答えはなく…。
この謎めいた人物・三船三千夫、整くんが発する『なぜ』に答えられない。「あなたの中に『なぜ』への答えがないように思えました」という整くんの言葉が、胸に残ったみたい。『なぜ』に答えられないということは、必然がない?必然のない犯罪とは?
深読み感想
今回は、詩から始まり詩に終わる、そしてずっと雨が降っている、そんなちょっとセンチメンタルな気分になるエピソードでした。
「なぜ」への明確な答えがない三船、でも「そうしなきゃいけなかったから? それが生まれた時からの使命だから?」とかって、あまりに自主性がないような? 整くんが言うようにキャラが違う感じがしますね。前回の遺産相続事件の春晴も「崇高な使命」とかって思っていたし? なんか気になる~。
男は整くんに名前を聞き、自分も名乗りました。小さい頃に母と離れ離れになったという三船は「三好達治の詩の『乳母車』のラストがいいよな…」と最後まで詩的…。最後まで「三」こだわり…。
あと、右腕に時計をしているのは、携帯が見れないときのため?と聞くのは、ガロくんを思い出したのかな?
各エピソードの深読み・ネタバレはこちら

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三好達治
今回作中に出てきた三好達治の詩をご紹介しておきます。
「大阿蘇」
雨の中に 馬がたつてゐる
一頭二頭仔馬をまじへた馬の群れが 雨の中にたつてゐる
雨は蕭蕭(しょうしょう)と降つてゐる
馬は草を食べてゐる
尻尾も背中も鬣(たてがみ)も ぐつしよりと濡れそぼつて
彼らは草を食べてゐる
草を食べてゐる
あるものはまた草もたべずに きよとんとしてうなじを垂れてたつてゐる
雨は降つてゐる 蕭蕭と降つてゐる
山は煙をあげてゐる
中岳の頂きから うすら黄ろい 重つ苦しい噴煙が濛濛とあがつてゐる
空いちめんの雨雲と
やがてそれはけぢめもなしにつづいてゐる
馬は草をたべてゐる
艸千里浜(くさせんりはま)のとある丘の
雨に洗はれた青草を 彼らはいつしんにたべてゐる
たべてゐる
彼らはそこにみんな静かにたつてゐる
ぐつしよりと雨に濡れて いつまでもひとつところに 彼らは静かに集つてゐる
もしも百年が この一瞬の間にたつたとしても 何の不思議もないだらう
雨が降つてゐる 雨が降つてゐる
雨は蕭蕭と降つてゐる
「乳母車」
母よ――
淡くかなしきもののふるなり
紫陽花いろのもののふるなり
はてしなき並樹のかげを
そうそうと風のふくなり
時はたそがれ
母よ 私の乳母車を押せ
泣きぬれる夕陽にむかつて
と私の乳母車を押せ
赤い総ある天鵞絨の帽子を
つめたき額にかむらせよ
旅いそぐ鳥の列にも
季節は空を渡るなり
淡くかなしきもののふる
紫陽花いろのもののふる道
母よ 私は知つてゐる
この道は遠く遠くはてしない道
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