【応天の門】最新話 82話 15巻 流人の隠岐より帰京する事

あらすじ

「応天の門」最新話82話・15巻『流人の隠岐より帰京する事』のネタバレ&みどころです。「あの者が隠岐から帰ってくる」「入道親王どうされるか」内裏では噂が飛び交う。承和の変で諮られたという噂の伴健岑が京に帰れば、再び政変に巻き込まれる恐れがある恒寂(恒貞親王)。「嵯峨には近づくな、身を守れ」という業平に道真が掛けたその一声が… 歴史を動かす…⁈   

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【応天の門】最新話 82話 飛び交う噂

内裏では「承和の変」で隠岐に流された伴健岑が、20年ぶりに京に戻ってくるという噂でもちきり。同罪の橘 逸勢は、死して怨霊となったと言われており、「承和の変」で廃太子となった「入道親王・恒寂(恒貞親王)はどうするのか?」謀をおこした「藤原の大臣たちは震えておいでかの」など、密かに囁かれる噂。

藤原常行は父の右大臣・藤原良相に噂は本当かと聞くのだが、「噂は噂。いちいち騒ぐな」と言われてしまいます。同じく伴中庸は父の大納言・伴善男に「 伴健岑 が戻れば、我らに追い風となるのでは」と問いかけますが、「奸計に堕ちたとしても、一度は謀反の罪に問われたもの、初手を誤れば我らもろともつぶされる。迂闊なことはするな」と釘を刺されてしまいます。

【応天の門】最新話 82話 橘 逸勢の書

そのころ道真は恒寂に招かれ、再び嵯峨を訪れていました。「ゆくは菅家を担う」道真に、遣唐使が持ち帰った書を見せようというのでした。そのなかに橘 逸勢の書があり、感動する道真。弘法大使とともに唐に渡った橘 逸勢は「今は京に仇なす怨霊」と言わていると悲しむ恒寂ですが、「人が謗ろうと書は残ります」という道真に、何か慰めを得たかのような恒寂ですが…。

【応天の門】灰原薬

祖父・菅原の清公を懐かしむ恒寂に、自分もいつか祖父のようにいつか遣唐使として「唐に行きたい」という道真は、恒寂に「唐に行きたいとは思われなかったのか?」と問いかけます。「考えてもみなかった…。もう誰にも禁じられてなどいないのに…」と、寂しく笑うのでした。

そこへ京から密使が来て、「急にここを閉めねばならなくなった。今日のことは私の一存で招いたこと、内密に」と恒寂。もっと話したかったが、時間が無くなったという恒寂は、道真に橘 逸勢の貴重な書を貸してくれるのでした。そして「これも私の一存ですから、どうぞご内密に」と恒寂は言うのでした。

【応天の門】最新話 82話 道真、自ら火中へ…!

道真が屋敷へ戻ると「火急の用」で業平が待ちかねていました。そして「嵯峨へはもう行くな」と言い出し、道真は「散々人を引き回しておいて、今度は『行くな』とは勝手な!」と怒るのですが、業平は「今行けば、そなたの身に危険が及ぶ」と言い出します。

【応天の門】灰原薬

「隠岐に流されていた伴健岑が京に帰ってくる、反対勢力を燻しだしたい者たちが眼を光らせている、何か言いがかりをつければ今度こそ殺される、もし謀ありと見なされれば家ごと巻き込まれる、父・是善や門下のものにまで害が及ぶ、今は己の身を守れ」と諭すのでした。

そして業平に「巻き込んだのは私の責任だ。知らぬ存ぜぬで通せ」と言われた道真は、『政争に負けたというだけで、あの恒寂さまが殺される…?待て、こんなことは…』と葛藤の末、ついに「私には関係のないことですが、このまま口を噤めと言われても、納得いきません。私に何ができますか」と、自ら火中へと…。その一声が、歴史を動かす…!

【応天の門】最新話 82話のみどころ

める
める

なんだろ、あんなに政には関わりたがらなかった道真なのに…

恒寂さまを守ろうと動く、ってこと?

らっち
らっち

しかし、まだ一介の文章生だしなぁ?

業平殿だって、関わるとヤバいよね?

める
める

お父さんの安保親王が、上告して謀がバレた、

という事になってるんだけど

らっち
らっち

恒寂さまは、たびたび皇太子を降りたがってたのに、

巻き込まれちゃったんだよね~

める
める

う~ん、これから道真はどう巻き込まれていくのかなぁ。

自分で火中の栗を拾う事になっちゃうの?

らっち
らっち

まぁ、やっぱり日本三筆の橘 逸勢の書、借りちゃったもんね。

恩義は感じるだろうね~

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