【応天の門】10巻 ネタバレ&みどころです。とうとう基経と出会ってしまった道真。「吉祥丸の弟か」という基経の言葉は何を意味するのか?「才を役立てるには力が必要なのか」という思いが、道真の胸に重くかかってきます。道真&業平の最強バディが解き明かす平安歴史ミステリー。
【応天の門】10巻 52話 藤原基経、道真と会遇する事
「吉祥丸の弟か」基経の口から出たのは、兄の名前。やはり兄の死に関係しているのか、だが兄の日記には基経の名はなかった…、と思い迷う道真に、基経は「世に問う…」と漢詩で呼びかけます。その後半を道真が応じると「昔そなたの兄に習った。忠臣はまだ子供といっていたが、なかなか聡い目をしている」と基経。
忠臣の名を聞いた道真は、この人物が忠臣が使える参議・藤原基経だと知るのです。兄を知っていたのか、と問いかけたかった道真でしたが、そこへ常行が基経を探しに現れました。この意外な組み合わせに驚く常行。
宴で酔った父・是善が「お前はこのようなところに来てはいかんぞ」と道真を案じるのですが、道真は『才を役立てるには力が必要なのでしょう、父上』と胸のうちに思うのでした。
屋敷に帰った道真は兄・吉祥丸の日記を読み返し基経の名を探すのですが、犬に噛まれる前日に「弟君の手古様にお会いした」という一文だけがありました。
吉祥丸はその日、国経・遠経兄弟の狩の共に行くことになっていました。同じ日、手古(基経の幼名)は叔父・藤原の良房に呼ばれ、養子として迎え入れられるための面接を受けていました。物怖じせぬ手古に良房は「お前によいものをやろう、この藤原じゃ」と言うのでした。
屋敷に帰ってきた手古蒲倉の中に籠っていると、吉祥丸が探しに来ました。吉祥丸は狩の共に付いていきそびれていたのです。「出世するなら、兄などではなく私に媚を売った方がいい」という手古。「お前は何ができる?」と問われた吉祥丸は、「私にはなんの才もない」と応えるのですが、それを聞いた手古は「それならばそれでよい。私は賢いから父に捨てられるのだ」と呟くのでした。そして何か漢詩をと所望する手古に、吉祥丸は「世に問う…」という李白の漢詩「山中問答」の前半を基経に詠んだのでした。
国経たちがやって来たため、漢詩の後半は詠まれませんでした。「今度、その後半を教えてくれ」と約束したその翌日、狩の共に行った吉祥丸は犬に噛まれてしまい、蔵で待っていた手古は会えぬまま良房の屋敷へと向かったのでした。病で亡くなったと聞いたのは、その後のことでした…。
そんな過去の物思いから屋敷に戻った基経のもとに、忠臣が来ていました。「あれは見つかったか?」という基経、どうやらまた何かが秘密に動き出している様子。去り際に「菅家の道真に会った」という基経の言葉に、驚く忠臣…。
【応天の門】10巻 52話のみどころ

基経と吉祥丸… 意外な繋がりだったのね。愚かな兄たち、と既に馬鹿にしている手古。なんか、誰かに似てない?

何だろう、何か惹かれるものがあったのかな、吉祥丸に?
兄たちが原因で、かわいそうなことを、なんて?

でも、嫌な奴とばかり思っていた基経だけど、ちょっと印象が変わったかなぁ。
良房の養子として迎えられることは、既に先を読んで有利、と読んでるけど

賢いから捨てられる、とはね。
元服前だから11歳とか? 吉祥丸とほぼ同じ年代だし

忠臣は忠臣で、道真は可愛いんだよね。宣来子ちゃんの婿殿になるわけだし。
でも、彼もやはりこっちには来るな、って思ってるんだろうね、是善父上と同じく

とうとう出会ってしまった、この二人…。
才を役立てるには力が必要、という道真の言葉が気になる…

【応天の門】10巻 53話 都に馬頭鬼のあらわるる事 Ⅰ
検非違使が物の怪に襲われたという知らせ。しかも五条はずれあたりというので、業平はもしや多美子姫を襲った百鬼夜行と関わりがあるのではないかと疑い、常行に報告に行きます。馬の頭の大きく黒い物の怪が剣を狙って襲ってくるというのです。
しかもその馬頭の物の怪が現れたのは、多美子入内の翌週から、多美子の行列が現れたあたりに出没しているらしいのです。多美子の入内はもう済んだからもう関係あるまい、という常行ですが、常行があの百鬼夜行についてどこまで知っているのか推し量りたい業平は、多美子姫の安全のためしばらく警護につくことの許可を得ます。
「お前に任せる」という常行「何か策はあるのだろう?」と道真を匂わせるような言葉。そこへ基経が通りがかり、「最近また百鬼夜行が出るそうだ、お前も気をつけろ宝剣を狙うらしいからな」とけん制する常行に、「卑しい屋敷に通うお前こそ気をつけろ、民の身なりでは誰も助けてくれぬぞ」と切り返す基経。
その頃道真は昭姫の店にやってきていました。あの百鬼夜行の際に拾った、刀の鞘の出所を知りたくて預けてあったのです。その革の刀鞘は唐より西の国のものだというのが、昭和姫の見立てでした。昭姫は「胡人(ペルシャ系民族)は鼻が大きく高く、口は大きく眼窩は深く、額が張って目の色が違う」というので、鬼と言われるのも分かると納得する道真。
最近は宝剣を狙う賊が五条あたりに出ている、気をつけなさいましという昭姫の言葉に、多美子姫の一件とのかかわりが脳裏をかすめました。再び刀鞘を拾ったあたりを見に行くと、ちょうど道真の知恵を借りようとしていた業平に出くわしました。
あの折に「あれは妖しのものではない」といった道真に、心当たりを問う業平。道真は以前にあの百鬼夜行を見たことがあり、異国の言葉を話し目の色が違ったことを話します。だがなぜ、剣を狙うのか?その問いに「これを探しているのではないか」と道真は拾った刀鞘を見せ、渤海や西域のものではないかという昭姫の見立てを話すのでした。
『百鬼夜行は計画され統制された集団、見たものはすべて殺すという賊だったが、今回は違う。しかし多美子姫の襲撃を考えると、政治的に動いている』と読む業平、『あの時常行を見て、百鬼夜行は引き返した、本人は知らない様子だったが無関係ではあるまい』と読む道真、二人の考えの辿るところは『やはり藤原か』
ほんとうにこの刀鞘が狙いなら、これを餌にして釣ろうという道真、百鬼夜行と藤原の関係が知りたい道真は自らが囮となることを承諾します。
そこへ馬頭鬼が現れますが、それは面を被った人、目の色が青い胡人、しかも言葉は渤海語ではない別な言語でした。「逃げろ!」と叫ぶ業平、あくまでも話しかけようとする道真。だが道真の手にある刀鞘を見た馬頭鬼は、刀を振り道真に襲い掛かります!

応天の門】10巻 53話のみどころ

うわ~、またもや怪しげな馬頭鬼?! 道真が拾ったのが刀の鞘だったとは!
しかも、みんなが断片の知識で、それぞれに想像してるし~

それぞれの腹の探り合いなんだけど、誰もかも自分の情報を出し惜しみしてるし。
これ、あの百鬼夜行の一味だとしたら、基経の手下?

基経のいう「アレ」? 当然、忠臣も関わってるよね…

しかし業平殿、武官としても立派なのものだね。
ただの優男ではなかった!
【応天の門】10巻 54話 都に馬頭鬼のあらわるる事 Ⅱ
道真を襲った馬頭鬼の腕を、一刀両断に落とした業平! やはり面と装束から、あの百鬼夜行のものと分かるのですが、腕を落とされてもまだ刀の鞘に執着している様子。藤原と関係があるのなら揉消されるのがオチ、口外してはならぬという業平は、既に昭姫に頼んで手はずを整えており、生け捕りにした男を船小屋へと運び込みました。
何かを聞きだせと業平は道真に依頼しますが、その言葉は渤海語でも漢語でもなく、道真の知らないものでした。渤海語までわかるのか…、と驚く業平ですが、「私の兄弟子の島田忠臣が渤海使の接待役をしました。彼ならば」との道真の言葉に、これが藤原に関係があるのなら、忠臣も関わっているのでは?と業平は思案します。
何とか話を聞きだそうとする道真ですが、時間ばかりが過ぎていきます。これはあなたのものか?と刀の鞘を見せた時の懇願する男の表情を見て、道真は鞘を男に返します。そしてすべてを話してくれるようにと、片言の言葉で話しかけるのでした。
自分の知らない国の言葉、唐より西の国のことなど考えたこともなかった道真、なぜか悔しさが募ります。道真は百鬼夜行に関する事よりも、男のこと、唐より先の西の国のこと、本当はそれが知りたかった…。
男は唐に滅ぼされた回鶻(ウイグル)の出で、奴隷として売られ、渤海使と共に日本に渡って来たと言います。あれだけの人数を組織するには、それなりの計画性と富がいるはず、それはやはり…?
それぞれの思惑が絡み合い、常行は「鬼が帰るとすれば鬼の屋敷か? 鬼退治せねばなるまい」と基経を揶揄します。「五条に出た鬼」の行方を探す基経は、「綻びはすぐに繕え」と忠臣に命ずるのですが…。
【応天の門】10巻 54話のみどころ

いや、やっぱり、苦手だ基経~。
吉祥丸のことで気を許すとこだったわ

道真甘い! 渤海使の接待使で忠臣の名が出てきたら、
業平殿だってすぐに感づいてるのに!

それだけ兄弟子として、師としての忠臣を信頼してるってことよね
いつか、正体に気づいたら、どうなるのかしら?

吉祥丸と同じだよね、使われ方が違うかも知れないけど。
業平殿もいろいろ考えてるけど、やっぱり全部は明かさないし

業平さまは許す~。だって道真、助けてもらったし(笑)


【応天の門】10巻 55話 都に馬頭鬼のあらわるる事 Ⅲ
「五条の鬼」ことウイグル人の男からいろいろな話を聞きだそうしている道真、その背後には犬を使って居所を突き止めた基経の配下の者たちが迫っていました。船小屋を襲撃た頃、道真たちは船に乗って居場所を替えているところでした。昭姫が他にも男を探している者たちがいる、と情報をくれていたのです。
男は自分たちは命令で動いていただけ、一番偉い主人は顔も名前も知らない、渤海の言葉を話せる男がいた、渤海使と話していた役人の一人だと話しました。『接待使の一人、もしくは息のかかった渤海人か』忠臣なら何か知っているかも、しかし巻き込むわけにはいかない、と道真は考え込むのですが…。その時、忠臣は小屋の襲撃に失敗し、仲間を引き揚げさせているところでした。
「なぜ生かす…」と問う男に道真は「私はあなたの話を聞きたい」と答える道真。だがいつまでも移動し続けているわけにはいかない、追いつかれるのも時間の問題だ、と策を練ることになります。
船小屋から火の手が上がり、中には馬頭鬼が逃げ込んでいると昭姫が役人に訴えています。火を消し止めると、馬の頭に人の体の形をした焼死体が見つかり、馬頭鬼は無事焼け死んだことになりました。捕らえた鬼から何か聞きだせたのかと探りを入れる常行に、言葉が通じず何も聞きだせなかったと答える業平。百鬼夜行が藤原の仕業と暴くための重要な証拠の切り札、という業平に道真は複雑な思いを抱きます。
あの刀の鞘を道真は男に返すと、彼の縄を解き逃がすことにしたのです。「あなたを道具として使いたくない」と。男を逃がしたことを責める業平に「証人としてのためにだけ生かす、利用価値のある商品価として使うのなら、藤原と同じだ!」と反論する道真。だが「お前が思うほど、生きることは簡単ではない」と、情けをかけても始末されるだけだと業平は道真の甘さを突き放すのでした…。
【応天の門】10巻 55話のみどころ

どう思う? 道真がかけた情けは、無用のもの? あんな目立つ男が藤原から逃げられるわけないくらい、分かって当然だと思うんだけど

う~ん、やっぱり道真は「知りたい」「利用されたくない」
この2つで突き動かされちゃうんだなぁ

まぁ、業平さまもやっぱり、まだまだ政には関心が強いよね。
反藤原の道具で使おう、という気があったみたいだし

淡々と作業をこなす感の忠臣も、怖い存在だ…
重用されてはいるけど…、こういう使われ方も…

でもね、あの剣…。忠臣が処分を任されてるけど…。別な局面で出てきそうな気、しない?
【応天の門】10巻 56話 菅原道真、米算用をする事
馬頭鬼騒ぎで船小屋を燃やす羽目になった昭姫は、燃やすと言い出した道真にけじめをつけろと店の帳簿付を言いつけます。しかし帳簿の数字にずれがあることに気づき、その帳尻を合わす羽目に。ちょうどそのころ小屋で小女の三好が倒れこんでおり、みんなで救い出すのですが、どうやら三好は米泥棒をしていたようです。
道真は米だけじゃなく、毎月少しずつ何かが消えており、それが積み重なって帳尻が合わなくなっていることを昭姫に報告すると、実は店の者たちがそれぞれ何かしらのごまかしをやっていたと告白しだします。しかし昭姫は、そんなことにはとっくに気付いていた、表にでなけりゃ見過ごすつもりだったと言います。
足りないなら足りないと言え、そんなケチな女だと思われていたのは心外だという昭姫、給金は考えるから働け!と、みなに檄を飛ばします。やれやれ~。三好はどうも火鉢の炭で一酸化炭素中毒を起こしてしまったようですが、命には別状ないと道真がみなを安心させます。
目が覚め、米を盗み出していたことを詫びる三好に昭姫は気風のよい所見せ、船小屋の件で業平からもらったお金を、みんなに特別給金として渡してやるのでした。無事にちょぼを付け終わった道真に、昭姫は「帳尻を合わすということは、数字だけではない。誰かが辛い思いをしたり、損をしたりしないようにうまいことやる、っていう意味なんですよ」と言うのでした。
さて、道真が屋敷に戻ると門のところに見覚えのある牛車が止まっており、白梅が何やら慌てた様子…。
【応天の門】10巻 56話のみどころ

昭姫姐さん、カッコいいね~!
姐御、っていう感じ!

帳尻を合わせる、この言葉が、
これからどこかで生きてくるのかな?

ちょっとほのぼのしてたら、出ました、最後に!
なんかラスボス登場、ぐらいの迫力で…

どんどん絡んでくるね、重要人物たちが…
これって、青田刈り? 道真大丈夫かな…
【応天の門】10巻 番外編

今回は私の番外編ですの! 昭姫さんが道真の愛人だと思いこんでしまって、お店に乗り込んでしまいましたの~

でも、みなさん良くしてくださって、可愛くお化粧していただいたんです~♡
見てくださいね!

もう一つの番外編は、大宰府天満宮の
「神幸式大祭」のレポートだよ~

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