【ミステリと言う勿れ】香音人(かねと)『炎の天使』とは?

ミステリと言う勿れ

【ミステリと言う勿れ】5巻に登場する『炎の天使』こと井原 香音人。放火殺人魔?虐待される子供を救う天使?天使と悪魔の二重人格者か?『炎の天使』は囁く「燃やしてあげようか」と。炎の申し子はどうしてこの世に生み出されたのか?隋天使・香音人の謎を探る!その使徒・陸はライカを知っていた⁈ 生き延びた子供たちの名前リストに、千夜子の名もある⁈

井原 香音人(いはら かねと)の家庭環境

父親 不倫の末、妻子を捨てる。その後、別な家庭を持ち、香音人を邪魔者扱いして倉庫街の高級アパートをあてがう。

母親 夫に捨てられ、精神を病む。離婚後、尋常でなく香音人を溺愛、同時に虐待。

香音人 名前の由来は、母親の趣味がお香だったことから。香を聞く、だから香音人。

引用【ミステリと言う勿れ】田村由美

彼の犯罪歴

10歳 自宅の火災で母を亡くす。母親の香炉の炭が畳に燃え移り家が焼け、母は焼死。火に対する執着が生まれる。

13歳 すでに練習のために放火を繰り返していたらしい。下戸 陸太(おりと ろくた) 当時11歳に炎の天使として接触、強盗を装い放火殺人。

15歳 炎の天使として11歳の鷲見 翼(すみ つばさ)に接触、放火殺人。すでにこの時には、陸が炎の天使の使徒となっていた。

恐らくこの間にライカと接触? ライカの一存で『炎の天使』を呼ぶ。放火殺人にて千夜子は父親の虐待から解放される。陸に会いたがらなかったのは、正体を見破られるのを恐れたため?

17歳 14歳の時の3件の放火未遂事件にて検挙。火事で母親を亡くしたトラウマがあるということで、医療少年院に2年入院。その後、倉庫街のアパートにて下戸陸太と生活。

青砥刑事は罪を認めた3件は練習で、17歳で捕まるまでに放火殺人を繰り返していたのではないかとの読みをしている。

19歳 少年医療院退院後、「都市伝説 天使アゲサイト」を運営している鷲見翼に会いに行く。下戸 陸太により刺殺。遺体は冷凍庫に猫のシシとともに保管されていた。

この間、陸が『炎の天使』として、放火殺人を決行。その雑なやり方にライカが違和感を抱き、それを調べるために久能整が選ばれる。

1年後 整くんが遺体発見者となる。遺体発見の場にライカが現れ、『炎の天使』への感謝の言葉を述べる。

『炎の申し子』が受けた啓示

イタリアのシシリー島にある「カネート・ディ・カロニア」 そこは2004年に自然発火現象が起きる村として有名になった寒村、その名前「カネート」から自分の名前・香音人を結び付け、これは自分の話だと読み解いたと語る香音人。「僕と炎の話 僕には炎を司る能力があるんじゃないか、自分は『炎の申し子』 僕は火を使っていい、特別な子供」だと啓示を受けたというのだ。

香炉からの失火、そして母親が焼死しひとり生き延びた香音人は、「僕は自由になった。あの爽快感が忘れられない。炎が僕を助けてくれた。炎はやっぱり僕の味方、僕の兄弟、僕の力だ」

「母が香を趣味にしていた、ここにも火がある。僕と火は切り離せない、兄弟のようなもの」

『炎の天使』誕生

母親が焼死したことにより虐待から自由になったと感じた彼は、やがて自分と同じように虐待を受けている子供たちを救うために、放火の練習を繰り返し、子供たちに接触していく。

13歳の時、母親からの虐待を受けている11歳の陸に接触。「燃やしてあげようか。君がよければ 僕がやってあげる。まだ練習中だから、うまくいかない時もあるんだけど、頑張ってみるよ」「君がよければね。君が決めていい」

引用【ミステリと言う勿れ】田村由美

陸は見て見ぬふりの父親が家にいる時を狙って、『炎のマーク』を家の壁に描き、香音人は強盗を装った放火殺人を決行。(しかし、13歳の子供に大人二人を縛り上げることが可能なのか? やはり陸も共犯では?)

この時「炎の天使」が誕生したのではないだろうか。そして陸はその使徒となった…。

当時の記事を整くんが見つける。「下戸家に押し入った強盗が家人に見つかり居直り、下戸さん夫婦を縛り上げ放火。夫妻はなくなり、子供だけが助かった」

では、その探し方でライカ(千夜子)の身元もわかるのでは? 風呂光巡査が子供たちをリストアップしてたけど、その中に千夜子の名もあるのでは…?

贖罪の「都市伝説・炎の天使アゲサイト」

「都市伝説サイト」 毒親はもういらないと思う君へ 炎の天使を呼ぼう このマークを家の壁や塀に描けば 天使が殺しに来てくれる

5年前、火事で生き残った子供、鷲見 翼 11歳の時、天使を呼び両親が焼死。自分が「親を殺す許可を与えた」という罪の意識から、自分を正当化するためにだけ都市伝説サイトをやっていると告白している。

このサイトに「炎のマーク」がSOSマークとして紹介されている。

「炎の天使が子供を虐待する親を焼き殺しに来る 天使は美しくお香の香りをふりまく」

つまり、子供だけが生き残った火事現場から、お香の良い香りがするという。香音人は「白檀」「沈香」を焚いていたらしく、その残り香がするというのだ。

天使の囁き・燃やしてあげようか

「燃やしてあげようか」

「お母さんたちは悪魔に身体を乗っとられていてね。もう本物のお母さんじゃないんだよ。悲しいことだけどね」

「だからお母さんを助けてあげよう。悪魔を燃やして清めて、天に帰してあげるんだ」

「僕は君を守るために、天から降りてきたんだよ」

「決心がついたらでいいんだからね。迷っている内はやっちゃダメだ。決定権は君にある」

『炎の天使』はこう囁く…。虐待を受けている子供にとって、それはその場から逃げられる救いの声に聞こえたのだろう…。

「僕と同じつらい思いをしている子供たちを、助けてあげたいと思った」と香音人は言っている。

天使が堕ちたのは何故か?

堕天使とは、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教などにおいて、天使から悪魔へと転身して神に逆らう天使のことを指す言葉。

天使たちの中で最も美しい大天使であったが、創造主である神に対して謀反を起こし、自ら堕天使となったと言われるルシファー。罪を犯して堕落、悪魔となってサタンなった。つまり表裏一体なのだが…。

では、香音人はいつ美しい大天使ルシファーから、堕天使となり悪魔サタンとなったのだろうか?

虐待を受けている子供を救いたい、炎を自分の力だと感じていた彼は「僕はあの子たちを助けたと思っていた。みんな幸せになっていると思っていた」ことで、放火殺人によって毒親を浄化したという考え方をしていたと思われる。

だが、「都市伝説・天使アゲサイト」の鷲見翼に会い、彼が幸せになっているかを確認したかった香音人は意外な言葉を聞くことになる。

「親を殺した子供がみんな 幸せになってるとでも 思っているのか」

その時「自分も虐待家庭のサバイバーだ、みんなの複雑な気持ちはわかるよ」と応えた香音人に、翼は「あんたは殺してない 殺す許可を出してない! あんたは同じじゃない、俺たちの気持ちは分からない!」

この瞬間、香音人は陸が赤いものを見て身体中が痛みに襲われるその苦しみを、やっと理解したのではないか? 

そして彼は『炎の天使』をもうできない、「天使をやめる」と呟いた。つまり、自分を救いの天使だと信じられなくなった時点で、ルシファーはサタンへと堕ちたのではないだろうか…。

殺されたのは香音人か『炎の天使』か?

『炎の天使』をやめると呟いた香音人に対し、陸はやめさせまいと必死に説得した。「苦しんでる子供たちが、いっぱいいるんです! やめたらダメです、香音人さん!」「助けましょうよ! 子供たちが殺される前に、ひどい親たちを燃やさないと!」

陸にとって『炎の天使』の使徒であるということが、自分の存在意義だったのに、その『炎の天使』がいなくなる。だが、彼は香音人を殺す意図はなかったはずだ。この時点では香音人=炎の天使

家の中に決して赤いものを持ち込まない香音人が、皮をむいた「白いアップルパイ」を作って陸に食べさせようと大量の真っ赤な林檎を持ち込んでいた、それが陸を追い詰めたのだ。『炎の天使』をやめる香音人にとって、自分はもう必要ない、捨てられる存在だと思ってしまったからだ。

つまり、陸にとっても『炎の天使』は親殺しへの許可を求めた悪魔であり、自分を虐待から救ってくれた天使でもあったということなのだろう。

ここにも二重性の構図がある。天使と悪魔。陸の中の別人格・香音人。

誰かは幸せになったのか?

幸せを与えたかった香音人。陸は救われたと叫ぶが、赤いものを見ると体に痛みが出る後遺症に苦しんでいる。都市伝説サイトの翼は「親を殺す許可を与えた」ことに苦しみ、他の子どもたちも自殺したり、心を病んでいたり。「でも殺されるより、マシなのか? 感謝したいのかなんなのか よくわかからない」と吐露する。

だが、ライカはたまたま見つけた3個の「炎の天使」を呼ぶマークから、『炎の天使』が再び活動していることを知り、自分の人格が消えるまでにもう一度香音人に会いたいと願った…。感謝を伝えるために。

感謝する 君の火に助けられ 苦痛は過ぎ去り 私は喜びに満ちている

だが、この感謝は多重人格者のひとつの人格・ライカによってささげられた感謝に過ぎない。春になり千夜子という一つの人格に統合されたとき、千夜子の中にはこの感謝の記憶はないだろう。あくまでもライカは消える存在として、一存で『炎の天使』を呼んだのであり、ライカは千夜子の痛みを一身に受けるための存在だったのだから。

だがライカは、千夜子が殺されるよりは親を殺す方を選んだ。そして千夜子が救われたことを感謝している。

これはEpsode 10の中にも出てくる「殺すのか? 殺されるのか? やっぱり殺すしかないんだろうな」というリフレインにつながっているし…。

ここで疑問。ライカはいつ『炎の天使』にSOSを求めたのか? 既に陸が使徒として子供たちを物色し、近づいた? 香音人が放火を行っていた13歳から17歳の間の、4年間に接触をしたはず。ライカって何歳なんだろうか…?

使命

陸が香音人からもらったという「蟹座の真珠のピアス」 香音人自身は持っていなかったのだろうか、という疑問があるんですけどね。陸は「なぜ香音人を殺したのか?」に答えられず、これは爆弾犯の三船や、連続殺人魔の十斗も同じ。で、指輪つながりになるわけだけど。

もう一つ、彼らを動かしていたのか使命感というか…。「やらなければいけない、自分は特別な存在」そんな考え方が、カウンセラー鳴子巽から刷り込まれている雰囲気。では香音人は? 彼もこれに当てはまるんだけど、「なぜ」となると子供たちを毒親から救うため、という答えが返ってきそうだし?

この【ミステリと言う勿れ】全体の流れから行くと、『炎の天使』は独自の犯行ということなのだろうか?う~ん、謎だ!

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