平安歴史ミステリー【応天の門】第4巻ネタバレ&みどころです。業平が反藤原の集いに道真を招きますが、「群れているだけで何かをした気になっている集まり」に過ぎないと、痛烈に批判。道真と業平の関係に隙間風が吹き始めます。その頃、都の大路を百鬼夜行が練り歩き、それを見たものは魂が抜かれるという噂が流れ、物の怪など信じない道真が、正体を暴こうとしますが…。道真&業平の最強バディが解き明かす平安歴史ミステリー。
「応天の門」第4巻 16話 在原業平、数多の災難に遭うこと
前巻からの続きで謎の解明編です。牛車に女の髪が絡んでいたり、蜂に襲われたり、瓦の下敷きになりかかったりと、災難の続く業平はあわてて道真の元に駆け込みます。
しかし、ここでも池に落ちてしまい「呪われている!」と騒ぐのですが、「呪いなんかあるわけない」と道真に軽くあしらわれてしまいます。そして「偶然なんかでもなく、誰かに付け狙われている」と道真は、事件解明へと乗り出します。
どうも業平に仕返ししてやりたい奴がいたようなんですね~。女がらみ、でしょうね絶対!
「応天の門」第4巻 16話のみどころ

業平さまって、やっぱり平安男子!
物の怪とか怨霊とか、簡単に信じ過ぎよ

この時代の普通の反応だよ。人間の理解の及ばないものは、みんな妖しの力だと思われてたっていうか、それで納得せざるを得なかった時代なんだ

業平さまが昔、通っていた山吹っていう人が子供を産んだ、っていうのを聞いた時、道真ったら宣来子をサッと後ろ手に隠してたわね(笑)

一緒に連れて行ってくれないんなら、業平殿の車に乗せてもらうって
宣来子が言ったら、すごい慌ててたし(笑)

ちゃんと大事に思ってるのよね。「だめなんですよ、お前がいると」
これって、最高の口説き文句よ、道真的には!

そのあたり、ちゃんと宣来子も分かって、
素直に家に帰るなんて可愛いよね!

でも、ほんとはもっと一緒にいたかったのですよっ!
私の嫌いな藤原家から、お父様に呼び出しが来てるし
なんか、嫌ですわ!

確かに~。なんかちょっと不穏な気配だよね
「応天の門」第4巻 17話 在原業平、京にて塩焼の宴を催す事
業平が屋敷で明石の塩焼きの宴を催す事になり、「お前はもう少し社会を知れ」と業平に言われた道真は、いやいやながら宴に参加します。屋敷に集うのは、反藤原北家の面々。
この中にいれば自分も同じ仲間と見做されるのでは、と危惧する道真ですが、彼らは宮中のうわさ話や愚痴に明け暮れるばかり。志の高さなど露とも見られず、高慢な貴族的態度に嫌気がさしてしまうのでした。
明石から塩焼きを店に来た男たちの一人が毒くらげに刺され、その処置を道真がするのですが、高見の見物の貴族たちに、怒りを露わにしてしまいます。そして道真は業平に向かい「群れているだけで何かをしている気になっているだけだ」と言い放つのでした…。
「応天の門」第4巻 17話のみどころ

う~ん、道真をこういう処に連れてっちゃだめだよね、業平さま~

業平殿の狙いは何かな? 「知るとはただ前を向いていればよいものではない、流れを見ろ」って? なに、流れって? 反藤原の流れ、弱そうなんですけど?

流れねぇ… 業平さまは流れに乗ってるのかしらね?
藤原北家からしたら、うざいやつ、って感じだろうし。

群れてないと不安な輩って、必ずいると思うけど。でも業平は高子姫をさらった時点で、もう反藤原でしょ?!

ここに出てくる南家や式家は、もう没落してるものね、同じ藤原と言っても。あと気になるのが、伴中庸! 「応天門の変」のキーパーソン!

なんか気弱そうなお兄ちゃんだね?

もう一人、源の融も登場! この人もこれから大きく関わりそうよね!
これであらかたの登場人物は揃ったのかな?

おー、光源氏のモデルと言われてる貴族だね!
腹に一物ありそうな雰囲気だ~

「応天の門」第4巻 17話の登場人物
伴 中庸(ともの なかつね)

大納言・伴善男の息子。道真の母とは縁続き。「応天門の変」では、善男・中庸親子が応天門に放火した罪に問われ、隠岐へ流罪となります。これからの動きに注目。
源 融(みなもとの とおる)
嵯峨天皇の第七皇子。反藤原北家の主要メンバー。風雅を愛する風流人ながら、政への執着には強いものがあります。この物語では40歳くらいです。

史実では、「応天門の変」で伴善男が失脚し、高官が相次いで亡くなったこともあり、その後急速に昇進。そして太政大臣・藤原良房が亡くなると、左大臣に任じられました。ですが陽成天皇即位に際し、藤原基経が外戚として自分をさしおき摂政となったことで確執が生まれます。しかしのちに関白となった基経が亡くなると、左大臣に復帰しており、なかなかにしたたかですね。
六条河原院を造営したことで「河原左大臣」と呼ばれ、世阿弥の能「融」の元となりました。紫式部の「源氏物語」の光源氏のモデルの有力候補だそうです。六条院ですしね。勅撰歌人でもあり『古今和歌集』『後撰和歌集』に各2首ずつ載っているので、やはり風流人だったようです。光源氏のモデルになった方?と思ってみると、また見え方違ってくるかも?
藤原 良近(ふじわらの よしちか)
藤原式家当主。反藤原北家のメンバー。物語では酔って牛と相撲を取るような武骨な貴族として描かれています。
『日本三大実録』によれば、「姿や態度に見るべきものがあり、清らかで美しいと評判であった。学はなかったが政治の理論に優れていたため立身した。また、腕力が人並み外れて強く、ある時酒に酔って牛車に乗った際、戯れて同乗の者に「私が牛を進めないようにしてみよう」と言って、手で車の床を押さえつけて力を入れて動かないようにしたところ、牛が四本の足を突っ張って進もうとしても前に進まなかったという」といったエピソードが残されています。
藤原 有貞(ふじわらの ありさだ)
藤原南家、右大臣・藤原三守の七男。反藤原北家のメンバー。
『日本三大実録』によれば、「権貴の家柄であったがそれを誇ることがなく、意に逆らう人がいても、必ずしもその人を避けたりはしなかったという」と記されています。
「応天の門」第4巻 18話~19話 京に妖の夜行する事
月の子の日の夜、大路を百鬼夜行が練り歩き、それを見たものは魂を取られるという噂が流れます。検非違使を引き連れ警備を強化しようとする業平を、基経が阻止します。
物の怪騒動に疑問を抱き、本当なら道真に相談したい業平ですが、塩焼きの宴以降、気まずい雰囲気が続いており聞きに行くのを躊躇います。
長谷雄から百鬼夜行の噂を聞いた道真が、正体を見定めようと屋根の上にて待ち構えていると、夜遊びに出かけようとしている男に出くわし、ひょんなことから一緒に百鬼夜行を見ることに…。実はこの男が藤原常行、基経にとっては煙たい存在だったのです。
再び、百鬼夜行の正体に迫ろうとする道真に常行は「もしや相手が人間なら、安全だと思ってはいまいな?」と、手出しをするなと止めに来たのですが、そこで見たものは…。
「応天の門」第4巻 18話~19話のみどころ

なんか、また美形が登場したんですけど(笑)

常行? で、女好きなとこも(笑)

基経とは従兄弟同士で同い年の28歳。藤原の怖さをよく解っていて、あえて火の粉の及ばぬ傍流でいよう、という考えなのかしら?

助けてもらった恩義からなのか、道真に「首を突っ込まぬ方が良い事もなる」なんて忠告しながら、誰かが襲われたとみるや百鬼夜行に突っ込んで行ったり。無茶ぶり!

おばばにも優しいしね(笑)

「夜目が利きすぎると危ないぞ、深追いをするな」って、自分はどうよ?
道真の才を見抜いた奴がもう一人、って感じかな?

でも~、ちょいワルな感じが、可愛い~かも?

今回の見どころは、やっぱりあのシーンだよね?

もうすごい迫力で、ワクワクしたわ!
この百鬼夜行のシーンは、みなさん絶対絵を見て!
絵を見なくちゃ、漫画じゃない!!

うん。あらすじ読んでるだけじゃ、漫画じゃない!
「応天の門」第4巻 18話~19話の登場人物
藤原常行 (ふじわらの ときつら)

藤原北家、右大臣・藤原良相の嫡男。父・良相は良房の弟。良房の養子となった基経とは従兄弟であり、同じ北家の中での権力闘争にやがて敗れることになります。妹の多美子はやがて清和天皇の女御として出仕。
『今昔物語』に、「夜の外出を避けるべき百鬼夜行の夜に、思いをかけている女の許へ出かけたため、百鬼夜行に出会い鬼に喰われそうになったが、常行の乳母が兄弟の阿闍梨に書いてもらった尊勝陀羅尼を常行の服の襟に入れておいたおかげで、鬼は常行を捕らえる事ができず、常行は何とか家に逃げ帰ることができた」という逸話が残っています。
物語に出てくる「おばば」ですね。ではさしずめ『尊勝陀羅尼』は道真?(笑)
「応天の門」第4巻 20話 山科宮、山中の笛の音に惑わさるる事
白梅を訪ねて昔の朋輩だった皐月が、物の怪退治の相談にやってきました。かつてはやんごとなき身分であった山科宮は、出家して山の中に暮らしていました。今は目が不自由で琵琶を弾いて無聊を慰める日々。そんな宮が最近、夜中になると笛の音が聞こえると言って一心不乱に琵琶をかき鳴らし、無理がたたって体は日に日に衰えるばかり。
余人には聞こえぬ笛の音、何か物の怪の仕業ではないかと思った皐月は宮の身を案じ、書の見聞豊かな白梅を頼ってきたのです。白梅はなんとか道真に助けてもらおうとするのですが、やんごとないお方にかかわると、ロクでもないことが起きると断られてしまいます。何とか皐月を助けたいと涙にくれる白梅に、道真は仕方なく腰を上げるのでした。
常人には聞こえぬ音が聞こえるという宮様ですが、その音とは一体…?
「応天の門」第4巻 20話の見どころ

ああいう音聞くと、走ってちゃいそうだ(笑)

私も~。めったやたらと吹かないで、って感じよね

普通の人には聞こえないもんね、もうあの時代からあったのかな?

隠遁生活してる宮様に、あれは宮さまが遠ざけてきた人の営みの音です、なんて。
道真もなんだかちょっと、人間に幅が出てきた?

まぁ、皇位継承で負けて、おまけに目も患って、
琵琶だけが心の支えって感じで生きて来たんだろうけど。
逃げてきた、って言わないとこが大人な対応?

主や仲間を思う白梅の優しさが、道真を動かしたわけでしょ?
なんだかんだ言いながら、道真は情に厚い子なのよ!

白梅には素直だよね、道真も。人と変わらずに生きていくなんて無理だから、引きこもって拗ねていても仕方ない、なんて思わずポロリ…

長谷雄もそうだけど、相手が天然だと、道真は素直に対応するよね~。
長谷雄・白梅・宣来子の3人組。一緒に出そろったら最強だわ!(笑)

「応天の門」第4巻 20話の登場人物
山科宮 (やましなのみや)
仁明天皇の第4皇子・人康親王でしたが、病気を理由に出家して山科宮と称しました。親王は琵琶の名手で、隠棲理由の病気は両目を患った事だろうと言われています。江戸時代には座頭・琵琶法師等の祖とされました。
「応天の門」第4巻 21話 伴善男、吉夢を引き替ふる事
大納言・伴善男は毎夜悪夢にうなされていました。それは自分がまだ若く不遇だったころ、赴任先の佐渡で身の回りの世話をしてくれていた、タツという下女の夢でした。いい夢を見たから殿様の夢と取り替えてあげると言われ、酒の上の戯言として承諾したのですが、その夜の嵐でタツは大水にやられ亡くなってしまったのでした。

その嵐の後、善男の運勢は急激に良い方向へと向かい、やがて大納言へと出世しました。ですが、その頃からタツが「夢を返せ」と恨めし気に出てくる夢を見るというのです。その話を聞かされた業平は、よく眠れる薬湯を求めに昭姫のもとを訪ねると、そこへ偶然にも道真が現れます…。
「応天の門」第4巻 21話の見どころ

なんかイメージ違うんですけど? 伴善男のキャラって、こんな?

若いころは佐渡の地方官とかだし、やっぱり没落貴族だよね。それを何とか自分が大納言になるところまで持ち直した、っていうんだから傑物には違いないね

でも、この下女のタツが死んだことが心の重荷になっていたのよね。だから毎晩夢に見ちゃうわけでしょ? 夢にうなされるキャラに見えないんですけど~

この物語では、作者は必ず登場人物の側面も描いているよね。
だからひとりひとりに奥行きがあるっていうか…

そうね。そういう点では今回業平さまが、道真に頼むって頭を下げるところとかイイ感じだったわ。道真も自分が子供っぽかった、って反省したりね

年の功の分、大人の対応だね。そんな二人のやり取りを見て、
昭姫が笑ってるのも、なんかチーム感が出てきてる感じ

ふたりが会うのは久しぶりな感じよね。あの「塩焼の宴」以来、気まずかったし。
やっぱり何でも解決しちゃう道真見てると、自分にもできそうに思っちゃいそう

祟りだの障りだのは思い込みにすぎない、って道真はバッサリ。
まだ挫折を知らない若者、って感じだね

そうね。業平さまは、そういう思い込みこそが大事、どうにもならない時に人を決断させるのは、神仏よりも後悔や思い込みなんだ、って…。

心に傷を持つ中年男の言葉だなぁ…

脛にもあるわよ、きっと傷(笑)。だから他者に優しくなれるのかな?
年の差コンビがいい味わい、出してきてる~

あともう一人、ずいぶん不気味な男が登場したけど…。
紀豊城も「応天門の変」に関わってくる人物だよ。
何か良からぬことが起きそうな雰囲気プンプンだ~
「応天の門」第4巻 21話の登場人物
紀豊城 (きの とよき)

伴善男のもとに身を寄せている居候の身ながら、勝手気ままに暮らし疎んじられている。やがて藤原との権力争いの火種となっていく人物。ひと癖もふた癖もありそうな不気味な存在です。「応天門の変」では豊城は伴善男・中庸親子らと共に首謀者とされ、流罪となります。
生まれ年が分かっていませんが、30代半ばくらい?

「応天の門」第4巻の登場人物の年齢一覧
物語の設定が恐らく863年あたりから始まっているかと思われます。それに基づいて、863年時の年齢を割り出しています。
804年 | 藤原良房 | 59歳 |
810年 | 源信 | 53歳 |
811年 | 伴善男 | 52歳 |
812年 | 菅原是善 | 51歳 |
813年 | 藤原良相 | 50歳 |
822年 | 源融 | 41歳 |
825年 | 在原業平 | 38歳 |
828年 | 島田忠臣 | 35歳 |
829年 | 藤原明子(染殿) | 34歳 |
836年 | 藤原基経・藤原常行 | 28歳 |
837年 | 橘広相 | 26歳 |
842年 | 藤原高子 | 21歳 |
845年 | 菅原道真・紀長谷雄 | 18歳 |
850年 | 清和天皇・島田宣来子 | 13歳 |



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