平安歴史ミステリー【応天の門】第3巻のネタバレ&みどころです。この巻はみどころ満載! 染殿の后・藤原明子の隠された秘密、それは藤原北家の怖ろしいまでの権力への欲望を浮き彫りに…。兄・吉祥丸の死の真相を知った道真は、傲慢な藤原を嫌悪し、父・是善をも否定するのですが…。道真の許婚・宣来子も登場します。道真&業平の最強バディが解き明かす平安歴史ミステリー。
「応天の門」第3巻 11話 染殿の后、鬼に乱心せらるるの事 Ⅰ
「反魂香」という香を嗅いだことで道真が見た幻は、記憶の中に封じ込められていた兄・吉祥丸でした。兄・吉祥丸は流行り病で亡くなったとだけ聞かされていた道真ですが、その不可解な死に様からその病が何であったのかに思い至った道真は、兄の死に藤原北家がかかわっていると確信するのでした。
それを父・是善に追及しているさなか、宮中から帝の急な呼び出しがあり急ぎ、是善は慌ただしく参内して行きます。
是善を呼び出した帝は静養中の母・染殿が、自分を訪れ助けを求めたことを話し、外祖父である左大臣・良房には内密で母に会えるよう取り計らってくれと頼むのでした。困惑する是善の前に藤原基経が現れ、己の身が大事ならば染殿には近づくな、と釘をさします。
おりしも、染殿の病気平癒祈願のため、基経に呼ばれ多くの僧侶たちが加持祈祷にとやってきていました…。
「応天の門」第3巻 11話のみどころ

お兄さんの吉祥丸、藤原に殺されたって…?

そう言ってたよね、道真。記憶が蘇って来たんだね、
不思議な香のお陰で

小さかった阿呼は、大好きなお兄さんに拒絶されたと思い込んで、
記憶を封印してたのかも?

解明は次回になりそうだね、お父さん、忙しそうだし。
なんか染殿さまって、ヤバい感じ?

なぜか基経も出張ってきてるし。お父さんもかなりビビってるよね。
お坊様たちが妙に男前なのも怪しげ!

もう一つ、言わせて! 今回の3巻の表紙は
高子姫と業平さまよ!!
「応天の門」第3巻 12話 染殿の后、鬼に乱心せらるるの事 Ⅱ

幼い清和帝の母・染殿は気の病という触れ込みで、実の父・良房らによって幽閉されていました。「藤原の始末は藤原で付けるものだ」という良房。
偶然に業平に出会った是善が染殿の手布を業平に見せると、その香りが加持祈祷に来ている僧侶の匂いと同じであると、業平は気づくのでした。そして染殿に運ぶ食事に不信を抱いた業平は、染殿の病は僧侶たちのせいで治らないのかも知れない、と是善へと使いをやります。
やがて明らかになる染殿の秘密、それはあまりにも凄惨なものでした。それを偶然目にすることになった是善でしたが…。
「応天の門」第3巻 12話のみどころ

もう何といって言いか…。とにかく絵を見て!としか言えないわ…
壮絶すぎて! 染殿さまの意志? 完全無視のくせに!

うつ病だったらしいというけど、これはいくら何でもひどすぎる…。
良房も承知? それとも基経の独断? どっちがやってもおかしくはないけど

なんか、基経が暴走し始めてる感じだよね?!
良房を通さないで、色々動いてるみたいだし

うん、基経の動向がこれからの
一番の注目ポイントかも!

「応天の門」第3巻 13話 染殿の后、鬼に乱心せらるるの事 Ⅲ
染殿から聞こえるただならぬ悲鳴に、関わってはならぬと思いつつも、染殿の身を案じ駆け付けた是善が見たものは、まさに地獄絵。良房は是善に「菅家が大事なら口を噤んでいろ」と言い放つのでした。
道真は屋敷で兄・吉祥丸の死の真相を聞くべく父の帰りを待っていました。是善はすべてを話します。吉祥丸は藤原の国経・遠経に仕え狩に同行することになっていたのですが、その時、獰猛な唐犬に咬まれ狂犬病で悲惨な死を遂げたのでした。
吉祥丸の死に対し傲慢不遜な態度しか示さなかった藤原家、父・是善は藤原に取り入ろうとした己の愚かさを悔い、藤原が悪いのではない、悪いのは自分だというのでした。
道真だけは護ろうとする父は「お前には才がある。だが、決して藤原にはかかわるな あれは修羅の家ぞ」というのでした。
吉祥丸の日記の最後には「どうか小さな阿呼が同じ苦労をせぬように」と書かれていました。それを呼んだ道真は家出をしてしまいます!
兄・吉祥丸の死の真相は道真に、藤原権門への嫌悪をさらに強くさせるものでした。父・是善にとって菅原の家名は潰すわけにはいかぬ大事なもの、そのために取り入ろうとした藤原によって、吉祥丸が無残な死に方をしたことは悔いても悔いやまぬ出来事。
「応天の門」第3巻 13話のみどころ

染殿は藤原良房の娘だけど、良房にとっては帝を産むという、
「大事な役目を終えた道具」に過ぎないんだね…

皇子を産むやすぐに引き離されて、夫の帝も亡くなるし。
大事なものを奪われたことで狂ってしまったのね、染殿さまは

「帝の聖母」というだけの飼い殺し。
でも絶対手放せないし、秘密保持せざるを得ない!

父・是善もツライわよね…。菅家という名を潰すわけにはいかないし、やっぱり息子たちには、それなりの出世ができるようにしてやりたかったんだろうし

道真家出しちゃったけど、大丈夫かな?
「応天の門」第3巻 11話~13話の登場人物
吉祥丸(きっしょうまる)
藤原是善の長男。弟の阿呼(道真の幼名)の才能にいち早く気付き、菅原の家の繁栄の為にと気を配る優しい兄でした。父に命ぜられ藤原家に近づきますが、藤原国経・遠経兄弟の狩の犬に咬まれ、狂犬病に罹り亡くなってしまいます。
史実的には、道真は三男として記録に残っていますが、兄二人の記録は何もないため、夭折したのであろうと思われます。
染殿 (そめどの)

藤原良房の娘・明子。清和天皇の生母ですが、生まれて間もなく皇子とは引き離され、父・良房らによって幽閉されています。皇子に会いたい一心で抜け出し、帝の寝所へ忍んで会いに行くのでした。
『古今集』に父の良房が明子を桜花と詠んだ一首「年経れば 齢は老いぬ しかはあれど 花をし見れば 物思ひもなし」が伝わっており、大変な美貌の持ち主だったといわれています。865年ごろから物の怪に悩まされるようになったと『今昔物語集』『平家物語』『宇治拾遺物語』などの書かれており、うつ病を患っていたようです。
明子の存在が藤原の摂関政治への大きな要因のひとつとなりましたが、本人は病のためずっと引き持った生活のまま、72歳という長命を保ち崩御しました。もし、「応天の門」のように生涯幽閉されていたのなら、気の毒な方ですね。
「応天の門」第3巻 14話 道真、明石にて水脈を見る事
兄の死の真相を知り、父に対する怒りを鎮めることができないまま、道真は出世への足掛かりとなる得業生試を放り出して出奔してしまいます。どこか遠くへ行きたいと、道真は昭姫のもとを訪れ船に乗せてもらうよう頼みます。
船酔いの果て辿り着いた明石の村で倒れていると、郷士の妻キヨが助けてくれました。清はどうやら昔都にいたことがあり、問わず語りに思い出など語ります。
村は水が枯れ、新しく井戸を掘っても塩水しか出ず、こうなっては人柱にキヨの娘を立てるしかないというところまで追いつめられていました。
道真はもてる知識を活かし、真水の出るところを掘り当て郷士一家を助けます。喜びに沸く村人たち、そしてそこへ業平が道真を探してやって来たのでした…。
自分を探しにやって来た業平に「もう何を学んでも全部無駄かと思っていた」と語る道真。「正しいことを知っていても、誰も聞いてくれなければ意味がない。責任をとる覚悟のあるものだけが人を動かすことができる」それを郷士から学んだ道真。
藤原でも父でもなく、「何もできない自分が憎い」という彼に、業平は「今はただの文章生だが、どうすればよいのかは解っているのだろう?」と問いかけます。
そこへ「業平さま?」と声をかけてきたのはキヨでした。彼女はむかし業平の「迎えに行く」という言葉を信じ、そして裏切られたのでした。謝ろうとする業平にキヨは「私の憧れを奪わないで」と別れを告げます。
さて京の菅家の屋敷では、怒りに燃えた少女が塀を乗り越えようとしているようですが…?
「応天の門」第3巻 14話の見どころ

業平さま、キヨさんにバッサリ切られちゃって(笑)
キヨさんの方がオ・ト・ナ

だいぶ落ち込んだね、あれは(笑)
でも、道真を心配して迎えに来てるんだと思うけど

そうそう、気になるわよね! 「今は」ただの学生だけど、どうすれば良いのかくらい分かってるんだろ?と、道真に言うあたり!

確かにいち早く道真の才を見抜いてるし。
政に引っ張りこむ気なのかなぁ?

業平さま、道真を道具にしないで~!

ところで、誰? あのイキのいいお嬢さん?
なんか気になるぞ!
「応天の門」第3巻 15話 在原業平、数多の災難に遭うこと

塀をよじ登ろうとしていたのは道真の許婚・宣来子でした。12歳ながら道真並みの洞察力を持つ宣来子は、道真が得業生になれば夫婦になるという約束が、今度こそかなうと楽しみにしていました。
しかし道真が試験をすっぽかし、家出したことで結婚は延期となり怒り心頭。道真に妻?とからかう業平ですが、実は毎夜みる夢にうなされて相談に来たのでした。
どの女の恨みを買ったのやら、と道真に揶揄される業平ですが、「女人の呪い、怖ろしい女が憑いているのが見える」と謎の男に言われます。しかし道真の影響を受けてか「大概の事は仕掛けのあるものだと、分かってしまえば怖ろしいことはない」と豪語するのですが…。業平殿、ご受難が続きます。
「応天の門」第3巻 15話の見どころ

きゃ~、強烈にイキが良いのぶきこちゃん!
12歳の許婚?!

でも業平殿が気になることを。
父親の島田忠臣は基経の腹心?

おもしろがってはいけませんよ!
私は道真と早く結婚したいんですからね!

お、のぶきこちゃん!?

道真ったら、業平さまと仲良くして、心配ですわ!
女の恨みは怖いのですよ

業平さまったら、「物の怪なんて!」と余裕かましてたのに、
自分に災難が降りかかると「やっぱり呪われてる~」ですって(笑)

しかし、道真が業平殿の恋人の名前をつらつら知ってるのには、驚いた(笑)
情報ダダ洩れ~
「応天の門」第3巻 15話の登場人物
島田宣来子 (しまだ のぶきこ)
道真の師・島田忠臣の娘で、道真の許婚。道真を心から愛し、道真が得業生になったら正式に夫婦になるという約束を楽しみにしています。わずか12歳ながら、道真並みの観察力を持ち、双六や偏つぎなどもかなりの実力を示します。
史実では道真が文章得業生となった後、25歳頃に道真に嫁いだと記録されているので、まだずいぶん先ですね。道真の大宰府左遷後も京に留まったものとされていますが、岩手県一関市には娘たちと共に落ち延びたという伝承と、宣来子の墓が残されているとか。
「応天の門」第3巻の登場人物の年齢一覧
804年 | 藤原良房 | 59歳 |
811年 | 伴善男 | 52歳 |
812年 | 菅原是善 | 51歳 |
813年 | 藤原良相 | 50歳 |
825年 | 在原業平 | 38歳 |
828年 | 島田忠臣 | 35歳 |
829年 | 藤原明子(染殿) | 34歳 |
836年 | 藤原基経 | 28歳 |
837年 | 橘広相 | 26歳 |
842年 | 藤原高子 | 21歳 |
845年 | 菅原道真・紀長谷雄 | 18歳 |
850年 | 清和天皇・島田宣来子 | 13歳 |
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